事業仕分けについて自分なりの考えをまとめよう。
以前、事業仕分けについてリアルタイムいろいろな情報を得て、私なりにいろいろな問題意識を感じていたのですが、うまく整理できずにいました。
原因としてはいくつか考えられるのですが、結局は、私は
- 直接の利害関係者ではない
- 無知である
ということでしょう。
そんな中でも、Twitterや様々なブログからいろんな人の考えを収集して内省して、自分が何に納得できずにいたのかそれなりに理解できました。
最近はoutputするのに閾が会ったのですが、発言する個体として、きちんとまとめようと思います。
問題意識
スパコンにしろなんにしろ、私が最も問題意識を持っているのは、人々のもつ未来へのビジョンであるように思います。
例えば、スパコンの予算削減について、私は、
- 削減されることに対して問題意識はあまりない
- 「世界一を目指す必要があるのか?」という発言には問題意識を感じる
- スパコンの価値をアピールできなかった科学者に問題意識を感じる
- その他世の中のリアクションに問題意識を感じる
という間隔を持っています。
以前、後輩から
別に自分たちで多額の予算を投じてスパコン作らなくても、外国から買って、良いサービスを作ればいいじゃないですか。何が問題なんですか?
と言われて困ってしまいました。要は、日本が歴史的に行ってきた 中継ぎ貿易的なことをすりゃいいじゃんということなのです。
私としては、「それもいいんじゃない?」ぐらいの意識しかありませんでした。ただ、そこで困ってしまっていたのは、釈然としないやはり何かがあったのです。いま整理してみます。
目的の評価か、プロジェクトの評価か
私の興味はやはり、「日本がどのような未来を望んでいるのか」ということなのだと思います。
スパコン作る作らないでいえば、私の意見は、予算がもてるならきっとリターンあるから投資しとけです。そこに予算制約という条件があるから議論は起こります。「費用対効果は正の値を取るのか?」
それは、事業の目的云々よりもプロジェクトの評価が問題だと思います。「スパコンで世界一を取る」ということは実に重要なことだと思います。世界一の技術を持つということは、そこから派生する様々な分野で世界的なアドバンテージを取ることができると思います。
ただし、それを実現するにはそれなりのコストや戦略が必要です。目的の評価ではなく、プロジェクトの評価をして初めてペイ云々の議論は成り立つと思うのです。
そして、ペイ云々というその場での議論で終わるのか、そこから改善していく戦略をたてるのかというところで、国家としてのビジョンが問われるのです私の問題意識は、ここで初めて議論の土俵に上ることができます。
上にあげた後輩のビジョンについて今意見するなら、
当然、そういう戦略もあってしかりだと思う。ただ、
- そのプロジェクトの実現可能性は?
- 君がそう考えたとして、国家戦略がその通りになりたっているのか?
- 日本国の大勢はそのつもりで事業を行っているのか?
という問いに帰ります。
最後に、発言したことへの不安について
所詮、私の問題意識は学生らしい漠然とした問いなのだとは思います。最近ブログをかけずにいた1つの理由として、
こうした社会的な問題に対する意見を書くと自分の無知さゆえに無価値であったり批判を受けたりするだろうという恐れがあったのです。
ただ、未来を担うものとして、誇りを持って自分の問いをアウトプットしようと思いました。もしかしたらそれも、この未来の研究開発というテーマに対して何かしら影響できるのではと感じたからです。
たかが学生、されど学生。がんばろう。