音楽をしたいなぁ

 友人の紹介でオペラを観てきました。オペラを観るのは人生の中でこれで4度目。なかなか文化人やってるじゃないかフフフとか思いながら楽しんできました。やはり音楽はいいものです。自分の中で、何か目覚めるものがあります。フフフフフ…。

"イル・カンピエッロ"

 今日観てきたのは、"イル・カンピエッロ"という作品。マイナーなのかな?検索しても昭和音楽大学にあるレストランばかりがヒットします。でも、なかなか楽しかった。ヴェネツィアのとある広場が舞台で、そこを囲む4組の親子と、旅行でやってきたとある騎士のお話。広場の連中は喧嘩したりお祭りしたりでやたらうるさいし、お母さん役の内、2人を演じているのが男だったり変なホームレス役が幕の合間に「ラモスだよ」とか言って出てきたりするし、意味が分からないw字幕に絵文字が出てきたときは本当に吹いたw
 観に行く前は、藤原歌劇団のオペラ歌手育成部の修了講演会ということだったからちょっと緊張していたけど、始まってみるとナニコレウケるwwwな感じで、ひじょーに気楽に楽しめました。値段も2000円で観られたので、もっとこんな風に、映画を見に行く感じでオペラ観られたらいいなぁとつくづく思いました。

音楽で覚醒する

 ふと思うと、音楽に触れるのはまた久しぶりだったんだなぁと感じます。最近どうも思考が停滞しているなぁと思っていたところ、今日のオペラを観て、どうやら思考が回転しだしました。去年、一昨年と、歌を歌うようになってから本当に気付かされます。音楽をすると、何か解放される感じがするのです。今日は観て聴くだけだったけれど、やっぱり自分も音楽に参加したい。いっしょに歌を歌いたい。歌を歌っているときのあの全感覚が解放される感じ、今はもうそれを思い出すばかりです。
 音楽をすると覚醒する感じがするというのは、どこか脳神経学的な話題を思い出します。研究などで行き詰ったら、運動をするといいという話に似ています。脳の普段と違う部分を使うのがいいのか、アドレナリンの出るのがいいのか原理はよく思い出せませんが、何かで読んだか聞いたかしたような気がします。『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』だったかなぁと思って部屋を探すのですが、いま部屋が散らかっていて見つかりません。残念です。
 そんなこんなのことを考えると、やっぱり音楽をやりたいなぁと思うのです。自分の精神のためにも、自分の仕事のためにも!運動もして体力をつけないとこのままじゃヤバいだろうという感じもしますが、とりあえず私には音楽の方が馴染み深いので音楽から続けたい…。

歌うように話す

 そういえば余談ですが、最近知り合った女性から「トーフさんいい声ですよね。もっと話すの聞いていたい。」と言われました。*1そんなこと言われちゃうと照れるしかできないですけど…お世辞でも照れちゃいますよ。
 確かに最近、自分の考えを話すときは歌うようなイメージで話しをするようになりました。歌うように自分の考えや想いを話すのです。それは相手に自分の中の様々なものを伝えたいという想いと、ステージにも似たほのかな緊張が歌を連想させるのです。一方で、やはり実際に歌を歌う体に鍛えていないので、日に日に声が衰退している感覚はあります。また、プレゼンテーションの場での「歌」はあり得るかもしれませんが、他愛のない会話をしているときやファシリテーションをしているときなどは、無駄に目立ってしまっていミスマッチが起こるような気がします。言いかえれば、「話す」ことに特化してしまい「聞く」ことが疎かになる感じ。調整が難しいです。

音楽がもっと気軽だったらいいのに

 なんとなくいろんな事を考えるのですが、とにかくもっと音楽が気軽なものだったらいいのになんてことを考えます。私個人に限らず、もっとみんなが普段の生活の中で気楽に歌を歌うような。オペラやバレエなんかも、もっと安い値段で気軽に観にいけたらいいのに。実際はプロの世界は本当に厳しいものだと思うから、そんな簡単にやれるものではないとは思いますけど、みーんなもっとてきとーでいいからクソ楽しくいこうぜ!って思っちゃったりするのは、もしかして私はDQNなのか…といま不安になりました。
 日本のカラオケは、気軽に歌を歌える良いシステムなのか、それともそういうシステムがないと気軽に歌えないような文化なのか…。何か興味が湧いてきましたが、みんなが歌うように生きていける社会であればいいと思う限りです。

*1:自慢です。ええ、自慢です。